元夫とは恋愛結婚でした。結婚した頃は、好きな人と一緒なら、多少の違いは自然に乗り越えられると思っていました。それでも、関係は少しずつ変わっていきました。次の恋では同じことを繰り返したくないと思うほど、何を基準にすればよいか迷います。
好きという気持ちだけでは見えにくい、大人の恋愛に必要なものとは何でしょうか。生活の違い、会話、歩み寄りという視点から考えます。
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好きでも生活の相性が自然に合うとは限らない
食事の好みや休日の過ごし方が違うくらいなら、むしろ新鮮に感じられることもあります。ただ、連絡を取りたい頻度、お金の使い方、一人で過ごしたい時間、家族との距離などは、長く関わるほど生活に影響します。
どちらが正しいという話ではありません。
毎日声を聞きたい人もいれば、数日連絡がなくても安心していられる人もいます。休日はできるだけ一緒にいたい人もいれば、予定のない日を一人で過ごしたい人もいます。
好意があると、最初は相手に合わせることも苦になりません。けれど、無理を続ければ、好きだったはずの相手と会うことが負担に変わっていきます。
大切なのは、すべてが同じ人を探すことではなく、違いがあったときに二人で扱えるかどうかです。
察してもらうことだけに期待しない
以前の私は、忙しそうな相手に自分の不満を伝えることをためらっていました。「これくらいは分かってくれるはず」「言わなくても気づくはず」と思いながら、実際には何も言わずに抱え込んでいました。
相手が気づかないと、今度は「大切にされていない」と感じます。けれど、言葉にしていない気持ちを、いつも正確に察してもらうことはできません。
大人の恋愛では、気持ちをぶつけるのではなく、必要なことを伝える力が大切です。
「返信が遅いと不安になる」ではなく、「忙しい日は一言あると安心する」。
「もっと会ってほしい」ではなく、「月に二度くらい会える関係を私は望んでいる」。
自分が何を感じ、何を希望しているのかを具体的に伝える。そして、相手の希望も聞く。どちらかが我慢して正解へ合わせるのではなく、二人にできる形を探すための会話が必要です。
相手の忙しさや大切なものを軽く扱わない
仕事が忙しいと伝えたとき、「本気なら時間くらい作れるでしょう」と言われたら、私は苦しくなると思います。子どもの予定を優先することを、仕方なく我慢する条件のように扱われるのも望んでいません。
相手にも、仕事、家族、友人、一人で休む時間があります。恋愛関係になったからといって、それらがすべて自分より下になるわけではありません。
会えない日があることを、自分が軽く扱われている証拠にしない。返信が遅いことを、愛情がないという結論へすぐに結びつけない。一方で、相手の事情という言葉ですべてを我慢しない。
お互いの生活を尊重するとは、何も求めないことではありません。相手に大切なものがあると理解したうえで、自分の希望も同じように大切に扱ってもらうことだと思います。
歩み寄りと我慢は同じではない
関係を続けるには、多少の調整が必要です。予定を合わせたり、ときには自分の希望を譲ったりすることもあります。
ただ、歩み寄りは一方だけが続けるものではありません。
いつも自分が会う場所を変える。返信がない不安を一人で飲み込む。相手の都合には合わせるのに、自分の都合はわがままと言われる。そうした状態は、歩み寄りではなく我慢に近づいています。
関係の中で自分らしくいられるかは、楽しい時間だけでは分かりません。断ったとき、意見が違ったとき、疲れていると伝えたときに、相手がどう反応するか。その場面に、二人の関係の土台が表れます。
自分が無理をしていることに気づいたら、すぐに別れるという意味ではありません。まずは言葉にし、変えられることなのかを確かめる。その会話に相手も参加してくれるかを見ることが大切です。
安心して話せることを関係の基準にする
以前は、恋愛にはときめきが必要で、穏やかすぎる関係は物足りないのではないかと思うこともありました。今は、安心して話せることのほうが、長く続く関係には重要だと感じています。
嬉しいことだけでなく、困っていることも言える。断っても関係が壊れない。相手の考えを聞いても、自分の意見を失わずにいられる。
そうした安心感があれば、違う生活を持つ二人でも、重なる場所を少しずつ作れます。
まとめ|好意と同じくらい対話できる関係を大切にする
大人の恋愛を続けるには、好きという気持ちだけでなく、生活の違いを認め、必要なことを言葉にする姿勢が欠かせません。どちらか一方の我慢で保つ関係ではなく、違いを一緒に扱えるかどうかが大切です。
好きという気持ちだけで続かないことは、恋愛が冷めているという意味ではありません。好意を大切にしながら、生活と会話も同じくらい大切にする。それが、経験を重ねた今の私が望む関係です。